ピアノキャットです。
演奏するときは主に納 浩一さんのジャズスタンダードバイブルを使っているのですが、この黒本すごいですよね。本当にどこにでもある。
ジャズバーで他のお客さんとセッションすることになったとします。
初めて会う二人、互いにどんな過去を歩いてきたのかも知らず、口数も少ないまま……しかし、そこに一冊の黒本が舞い降りる!
「あ、黒本ですか。I Got Rhythmやったことあります?」
「確か2に載ってますよね。ちょっと見たらいけると思います」
というような感じで、自然とセッションが始まってしまいそうです。
まさしくジャズの標準化だと思いました。
一方、結構細かく手の入ったおしゃれ進行なので、これ一辺倒で覚えるとリードシートを書いた時に著作権が大変なことになります。
今回のI Got Rhythmも危なかったです。著作権を誤ると死ぬ可能性がありますので皆さんも気をつけましょう。
納 浩一さんがBパートで、
Am7→D7→Dm7→G7
Gm7→C7→Cm7→F7
と進行しているのは、こういうことなのだと思います。
Am7(GメジャーのⅡ)→D7(GメジャーのⅤ)→Dm7(偶成和音)→G7(GメジャーのⅠ)
Gm7(FメジャーのⅡ)→C7(FメジャーのⅤ)→Cm7(偶成和音)→F7(FメジャーのⅠ)
つまり、I Got RhythmはBb調の曲なのですが、Bパートだけ先の4小節をG調、あとの4小節をF調で弾けるんです。
この借用を明確にするために、おしゃれ進行にしたんですね。
やっぱ納 浩一さんはすごいや!
ということで弾いてみたんですが、よくよく考えると動画と記事内容が一致していないですね。
今回はウォーキングベースの練習だったのに……。
そういえば、これまでエリントンエンディングばっかり使っていたので、試しにベイシーエンディングもやってみました。
ベイシーエンディングについては、以前も紹介のこちらのサイトから。
ほんま明日から使えるだなんてありがたい…。
ともあれ、ウォーキングベースのコツは「考えるな」です。
高所で足元を見た瞬間に怖くなってしまうように、左手の動きを意識した瞬間にリズムがくずれます。
左手はもともとそういう動きをする機械だと思って、右手に精神的なリソースを割くとよいです。
ということで、次回はウォーキングベースでのアドリブ練習をしようかと思います。
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